ひとりがあつまって、みんなになる

福岡のイラスト作家あべしほのブログです。

恥ずかしそうに、でも力強く、夢を語るとき。第一歩を踏み出したとき。

「自分の想いを、絵本にして伝えたい」という女性と、先日お会いしました。

 

電話で少しお話したくらいで、初めて会ったにもかかわらず話はものすごく盛り上がりました。心屋さんの話や、今までやってきたこと、人生のステージなど共通点が多かったのもありました。

 

そんな彼女から、どんな絵本を作りたいのか、というお話を聞いていて思ったことがあります。

 

自分の本当に大切な想いを話すこと

彼女は、絵本の内容に関することを初めて人に話す~~と言いながら、わたしに教えてくれました。少し恥ずかしそうに、でも力強く語る姿がとても印象的でした。

 

本当は、自分がやりたいと思っていること。本当は実現したいと思っていること。本当は、こう在りたいと思っていること…こんな、心の中で、思っていることって、表に出すのは恥ずかしかったり、勇気が要ったりします。夢見てると思われるんじゃないか、とか、馬鹿にされたりしないか、とか。自分の中だけで温めている夢は、まだ、形を持たない雲のような存在で、ちょっとした人の批判でもくじけてしまいそうになります。

 

だから、みんな、言わない。言えない。つぶされてしまうのが、怖くて。

 

でも、ずっと暗い所で育った植物みたいに、心の中だけで育てられた夢は、か弱いままなのです。

思い切って、太陽の元に、光の下へ、出ていかないと、いけないのです。

 

 

だからって、最初から、灼熱の太陽の下に出ると熱中症で大変なことになるように。大切な夢も、まずは大切に扱ってくれる場所で、言葉を与えていけばいいのです。

 

小さい頃、下手な絵を、でも一生懸命に描いて、親友と見せあいこしていたのを思い出しました。お互い、下手だけど。でも、お互い、絵が好きで。自分が作ったキャラクターの設定なんかを話したりして。恥ずかしいけど、でも、見てほしくて、見せてほしくて。

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わたしは、今となっては毎日絵を描いて載せていますが、そこに抵抗はあまりないんです。それは、小さなころにたくさん絵を人に見せていたから、かもしれません。親友に始まって、クラスメイト、卒業文集の挿し絵、学校新聞の表紙、(ある黒歴史)、部活のOBに配る用の小冊子の表紙、などなど…

 

最初は恥ずかしかった。でも、一生懸命描いた。

 

そして、わたしは、絵を描くことの先の夢を今、語っています。これはまだ…話していて少しだけ恥ずかしいけど。でも実現するから、語りつづけよう。実現するまで。

 

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恥ずかしそうに、いろんな話をしてくれたことが、とても嬉しくて。かならず、形にしましょう!