ひとりがあつまって、みんなになる

福岡のイラスト作家あべしほのブログです。

いつでもどこでも…できるものである必要もない。一瞬に生きたい。

わたしのなかの完璧主義ってかなり根強い…。

 

よく絵を描くようになって、どこでもここでも描くのですけど…集中できるときとできないときがあります。そりゃあ、当たり前だろうと、これだけだと思うのですが…何か、自分にとってこれはと言うもの(わたしにとっては絵を描くこと)は、いかなる状況でも完璧にパフォーマンスしないといけないって思っているようです。

 

絵を描くのがすきで、絵を描いて生きていきたいっていうくらいなら、いつでも自分らしい絵が描けないと。それくらいじゃないと、絵で生きていくっていう覚悟があるって言えない。というか。

 

そう心の底で思いながら、でも雑然としたうるさいカフェで時間調整をしながらノートと向き合っていて、なんか違うと思いました。

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わたしが絵を描く。というのは、針の穴に糸を通すような、集中力の要る作業だ。相当繊細な感覚を扱う作業だ。どこでもここでもいつでもできるようなものではない。天候にすら影響されるような、はかない才能だ。

 

いつでもどこでも、できるようなら誰でもできる。わたしがやることに、一般的な成功法則なんて通用しない。わたしは、わたしのやり方でしか、わたしらしく在れない。

 

なんというか成功本の読みすぎ?最近は読まないのですが…むかーし、勧められた本を全部読んだ中に入ってたような。一般的な成功法則があって、それさえ実践すれば誰でも成功できるはずで、上手く行ってない場合はきちんと実践できてないのであって、努力不足であるというか、やり方が悪いというか…。それを言っていたのが当時自分にとって影響力の強い人だったから、なおさらしっかりと頭に入っちゃってるのかもしれません。

 

その、反動でしょうか。自分のやり方を編み出したいという欲求は…。

 

 

絶妙なバランスで、わたしの今日の絵は描かれる。もっと自分の感覚を丁寧に扱っていこう。一瞬の、バランスが整った瞬間を逃さないように。逆に言うと、その一瞬のためにほかの時間を費やす感じで、自分を整えていこうと思いました。