ひとりがあつまって、みんなになる

福岡のイラスト作家あべしほのブログです。

嫌われる勇気には発動する範囲があった。

一時期流行った”嫌われる勇気”。

わたしもその考えに倣って、”嫌われてもいい”と思って行動してきました。その結果かなり、人間関係はらくになりました。すべての人から好かれようとしない、嫌われてもいい。そう思うことで無駄に人に気を使うことがなくなり、逆に嫌いな人から嫌われることでいらない人間関係の広がりすぎを防いだり、言いたいことを言ってお互いの真意を聞き出しあったり。

いいことばかりです、”嫌われる勇気”をもつことは。

ただし。
最近のわたしはどうもおかしい。言いたいことが言えてない。反対のことを言おうとして、いや、これは言ったらいかん、と思ってぐっとこらえてみたり、本当はそう思ってないけど、でも、真っ向から反対するのもアレだからと明言をさけたり。

なんだろうな〜〜と朝から考えていて、ふっと気づいたのが、”嫌われる勇気”の発動範囲、ということです。

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もう二度と会うこともなさそうな人、二度と会いたくない人、たとえ嫌われたとしても実害のない人に、”嫌われる勇気”を発動するのは比較的簡単です。
(逆に、このようにどうでもいい人に対して嫌われたくない、親切にしなければと思い、消耗していたときもあった)

難しいのは、好かれたい、好きだと思う人に対して、です。

好きな人からは好かれたい。
好かれたい人からは、嫌われたくない。
だから、思ったことが言えなかったり、明確な態度を取れなかったりしてしまう……

ここは、一歩超える勇気。

でも、なんというか、傍若無人にならないように。嫌われてもべつにいい人と同じ態度を取っていては意味がない。
自分も、相手も満足するような、最善の答えはないか。そこを探りながら、自分の気持ちを大切にしていけたらいいなぁ。

あ、これが、”思いやり”かなぁ。